News
健康維持のためのフィットネスとして広まっているヨガ。なんとなくインドの伝統というイメージがあるが実はそう単純なものではない。『現代ヨーガ論』(春秋社)は現代ヨガ成立の複雑な背景を紐解き、現代でヨガが直面した問題を扱っている。本記事で ...
第56回大宅壮一ノンフィクション賞の贈呈式が6月、東京都内で開かれた。バブル経済期を生きた兄弟2人の栄光と挫折を描いた受賞作「バブル兄弟 “五輪を喰(く)った兄”高橋治之と“長銀を潰した弟”高橋治則」の著者の西崎伸彦さん=写真=は、受賞のあいさつで「 ...
作家・野坂昭如(あきゆき)(1930~2015)の『戦争童話集』が完全版として刊行された。「凧(たこ)になったお母さん」など12編に、沖縄戦が題材の「ウミガメと少年」「石のラジオ」を加えた。
「過去の古典と『ともに哲学する』態度に徹して、現代との関連を把握しようとする『過去と現代との往還』という読み方を私は学びました。戦争や内戦、経済格差や気候変動など現代の様々な危機を克服し、『善き生』の回復を目指すことを、スピノザはわれわれに求めている ...
成瀬は天下を取りにいく(宮島未奈、新潮文庫) 国宝〈上〉青春篇(吉田修一、朝日文庫) 国宝〈下〉花道篇(吉田修一、朝日文庫) ババヤガの夜(王谷晶、河出文庫) 一次元の挿し木(松下龍之介、宝島社文庫) いつまで(畠中恵、新潮文庫) ...
二度目のトランプ政権の出現で、たちまち大混乱に陥ったようにみえる「西側」諸国。しかし、西谷修さんは「トランプが登場しようがバイデンだろうが、アメリカはそういう国である」と断言します。それは、どういうことなのか。これまでにも戦争や世界 ...
今里基さん(立命館大学専門研究員)の『ライフスタイル移住の社会学』(明石書店)は、日本と韓国を地続きのように捉え、いつでも「ワッタカッタ(行ったり来たり)」して暮らす人たちの多様なライフストーリーを描いた一冊です。このたび韓国語教育 ...
本書は自身の経験に基づき、人生いかに生きるべきかを説いた指南の書。帯には「世を去る2週間前に遺(のこ)したメッセージ」とあり、だからだろうか、文章には考えていることを余すところなく伝えようとする、迫力がみなぎっていた。
静けさに包まれるような小説世界で海外にも多くの読者を持つ作家、小川洋子さんが6年ぶりの長編「サイレントシンガー」(文芸春秋)を出した。沈黙と歌声。一見すると矛盾したような言葉の組み合わせから、詩的な叙情があふれ出す。
愛されるより恐れられよ――『君主論』でマキャヴェリが説いたリーダー像だが、昨今の事情は違うようだ。(1)は、ロシア政治への偏見まじりの俗説を否定し、なぜ今日のプーチン体制が成り立っているかを重厚に描く。日本でのイメージとは異なって、「愛される独裁者」 ...
舞台は湯沢温泉(湯沢町)で、冒頭の章が雑誌に発表されたのは1935年。上越線の清水トンネルが開通した4年後だった。トンネルは当時最先端の交通インフラであると同時に「異世界への入り口」で、であればこそ東京の男(島村)と当地の芸者(駒子)との刹那(せつな ...
――2011年3月11日、東日本大震災が起きました。さらに東京電力福島第一原子力発電所で事故が起き、日本社会は大きな混乱に陥ります。柄谷さんは反原発デモに参加され、デモの意義を説いて話題になりました。
Results that may be inaccessible to you are currently showing.
Hide inaccessible results